オープニング


序章
…成長を続ける大都会
ここではまばゆい人工の光が一晩中輝きつづけている。
しかし、どんなに光が増えようと闇が消えてしまうことはない
その闇の中に人間以外のものがひそむようになったのは
いつからのことだろうか…
「とうとう追いつめたぞ、サイボーグめ!」
「くそー!
   これでもくらえ!」
(バン!)
「よし!容疑者を確保!至急、救急班をよこしてくれ。
   …ん?なんだ、これは。
   …情報カプセルか?」
(…
「君の持ち帰ったカプセルから、ヤツは、大きなサイボーグの組織の一員である事が
   わかった。 そして、プロ野球球団のホッパーズに潜入しようとしていたようだ。」
「あのサイボーグがプロ野球のチームに?」
「ヤツの目的を探るためには、その球団に潜入する必要がある。
   そこで、お前にはホッパーズの選手になってもらうことになった。」
野球…ですか?
   でも、俺はルールすら知らないですよ。」
「心配するな。 球団の寮に入るまでの1ヶ月で徹底的に訓練する。」
「…わかりました。」
(一ヶ月後)
「今日からこちらでお世話になります。
   湯田さん、ですね?」
「オイラも今年入団したばかりでやんすから湯田君でいいでやんすよ!」
「じゃあ、あらためて。
   よろしく、湯田君。」
「よろしくでやんす。 じゃ、寮の中を案内してやるでやんす!」
「こうして俺の野球生活がスタートした。 待ち受けるのは果たして…」

毎度おなじみ独り言おさらい
寮の部屋に着いた主人公
「しかし、プロの球団に潜入捜査とは妙なことになったな。
   ちょっと、今の状況を整理してみるか。」

本当の仕事は
「俺は、サイボーグ対策室という政府の秘密機関で働いている。」
   略してCCRサ対室と呼ぶそうだ。違法サイボーグの逮捕が目的らしい。
「プロ野球チームの選手になったのはあくまでも犯罪捜査のためだ。」

違法サイボーグとは
「一般には知られていないが、近年科学技術の進歩はめざましく
   人間の身体の一部を機械で置き換えたサイボーグが出現している。」
普通の人間と見わけがつかず、探知も困難らしい。
「その中には、武器を身体の中に隠し持っていたり、
   素手で人間をペチャンコにするパワーがあったり、
   あるいはもっと危険な能力を持っていたりする。」
そんな連中が潜んでいることがバレると世の中はパニックに陥ってしまうから
秘密裏サイボーグたちを捕まえて普通の人間に戻すのがCCRの仕事らしい。

今回の任務は
「1ヶ月前に俺が捕まえたサイボーグ目賀という男がいる。
   捕まえた時、彼はホッパーズの詳細なデータを持っていた。」
武装したサイボーグがなぜプロ球団を調査していたのか、
また、背後のサイボーグの犯罪組織を調べなくてはならないらしい。
「本人は逮捕時の銃撃戦で重傷を負い尋問することができなかった
   だから、調査のために俺はここにいる。
   …でも、選手にまでなる必要は本当にあったのかなぁ。」

大神ホッパーズとは
大神モグラーズとして5年前に日本一になったこともある。」
最近は低迷していたため名前をホッパーズに変えたそうだ。
「問題は親会社の大神グループだ。世界中に子会社を持ち特に医療関係と兵器に強い
   違法ではないサイボーグパーツの開発・販売も行なっているので、
   事件に関わりがある可能性が大きい。
   表向きの本社はアメリカだが大神会長は日本に住んでいる。」
会長の一人息子はこのチームのエースピッチャーだそうだ。

入団のいきさつは
黒駒部長が根回しして入団できるようにしてくれたらしい。
ドラフト外だけど、マスコミも無名の選手ということで
   完全に無視してくれて助かったよ。」
「『君は一流の捜査員として、あらゆる肉体的な訓練を受けてきた。
   その運動能力があれば、野球選手になりすますこともできるだろう。』
   なんてことを部長は言ってたけど…
   中学の時にベースを反対側にまわろうとした俺に、
   はたして野球選手のふりができるのかな。」
天の声:2005年現在の実際のプロ野球では、ドラフト外の入団は禁止されています。

今後の方針は
「この球団にはサイボーグたちが興味をもつ何かがあるに違いない。
   そして、この球団の関係者の中にすでに目賀の仲間のサイボーグか、
   協力者が潜入しているはずだ。」
今は自主トレ期間で選手寮には新人4人しかいないが、
2月からのキャンプで大勢の球団関係者に会える、とのこと。
「今は、そのときのために少しでも野球の腕を上げておかないと。」

整理完了
「とりあえず、最初のうちは目だたないように練習していよう。」

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