2003年シーズンに来日しそのシーズンは8勝をマーク。
しかし、その年以降は年々勝ち星が減り続け昨年自由契約となった。
そこにセラフィニが移籍し先発のコマが1つ減っていたロッテ目をつけて契約し、
結果的にセラフィニとバーンのトレードのような形で移籍した。
昨年の成績は4勝13敗、防御率4.69。3年間で自己ワーストの成績である。そんな彼の成績を検証しよう。
福浦 8打数0安打 打率.000
沖原 8打数0安打 打率.000
フランコ 9打数1安打 打率.111
大村 8打数1安打 打率.125
木元 10打数2安打 打率.200
礒部 9打数2安打 打率.222
小田 9打数2安打 打率.222
なんと沖原以外全員左打者である。ということで、これらの打者を見てわかることは
・中距離・アベレージタイプの左打者が得意
といったところだろうか。古巣オリックスでいえば平野恵あたりに力を発揮するかもしれない。
セギノール 10打数6安打 打率.600
今江 9打数5安打 打率.556
西岡 8打数4安打 打率.500
吉岡 8打数4安打 打率.500
カブレラ(ソ) 8打数4安打 打率.500
稲葉 9打数4安打 打率.444
宮地 8打数3安打 打率.375
これらの打者を見てわかることは
・広角に打ち分けられる中距離・アベレージタイプの右打者が苦手
・どちらかといえば引っ張り傾向のある中距離タイプの左打者が苦手
といったところだろうか。古巣オリックスでいえば阿部真、谷、後藤あたりに苦戦するかもしれない。
・対右打者被打率.281、対左打者被打率.273
この数字は打たれすぎである。これだけ打たれてしまえばどうしても防御率も悪くなってしまう。
この数字が良くならない限り、活躍することは厳しいだろう。
セラフィニが移籍したとはいえ、ロッテの投手陣の層は非常に厚い。
渡辺俊・小林宏・清水直の3本柱は揺るぎないだろうし、
昨年2ケタ勝利の久保・小野もいれば、復活を目指す黒木・加藤もいる。
先発入りには非常に厚い壁があるだろう。
ただ中継ぎなら、必勝リレーのYFKは絶対的だがシーズン途中で小野が中継ぎに回るなど、先発に比べて層は幾分薄い。
いずれにせよ、今年のロッテの外国人投手はバーンだけなので
外国人枠の問題は心配する必要がないだけになんとかチャンスをモノにしたいものだ。
ここまでのデータをみたところそこまでどうにもならないというデータは出ていない。
本人はもちろん古巣を見返してやろうという気持ちでいると思われるので、
ここは開幕ローテを勝ち取り、昨年のセラフィニのような使われ方をすると仮定するなら、
7〜8勝、防御率3点代後半〜4点台前半
くらいの成績は残してほしいものだ。